白血球分画とは
白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球の5種類に分けられます。通常は5種類の細胞の総数(総白血球数)を評価していますが、総白血球数が異常高値・異常低値の際には白血球の分画(百分比)を確認する必要があります。白血球分画を調べることで細菌感染、ウイルス感染、腫瘍(白血病、リンパ腫など)、ストレス、骨髄抑制などを鑑別できるため、臨床病理に不可欠な検査となっています。
百分比の計算方法
一般的には血液塗抹を作成し、スライドグラス上の白血球を約100個数えて、それぞれの血球の割合を算出します。
例えば、血球を数えた時に好中球が76個、好酸球が4個、好塩基球が0個、リンパ球が20個、単球が5個なら
血球数は76+4+0+20+5=105となり
好中球=76÷105=72.4%
好酸球=4÷105=3.8%
好塩基球=0÷105=0%
リンパ球=20÷105=19.0%
単球=5÷105=4.8%
となります。
百分比の正常参考値
百分比が敬遠される訳
百分比の計算が必要だと頭では解っていても、いざとなったらつい敬遠したくなる獣医師はきっと多いはず。
- 忙しくて百分比を計算する時間がない
- 比率を自分で計算するのが面倒くさい
- 計算に時間をかけずに直ぐに結果を知りたい
- どの分画が異常なのか直ぐに判断できない
上記の条件に一つでも該当したら、スマホアプリ(AniCulator)がお勧めです。
百分比を簡単に計算する方法
AniCulatorでは各血球のイラストをタップすると血球数がカウントされ、自動で百分比が算出されます。
AniCulatorはこちらからインストールできます(現在はiOSのみの配信です)。